2006年 08月 12日
~ 環境保全と資源確保に貢献 ~ 双日株式会社は、産業廃棄物処理を手がける日本環境グループの株式会社中嶋工業(本社:千葉県白井市、代表者:三浦義博)と共同で食品廃棄物や廃プラスチックなどの産業廃棄物を燃料としたリサイクル発電事業を開始します。産業廃棄物処理・新エネルギー事業分野への進出を目指す双日とリサイクル体制の強化を目指す日本環境グループの思惑が一致しました。 双日は、2003年12月に51%を出資して中嶋工業と共同で株式会社エコ・エナジー・ジャパン(本社:千葉県白井市、代表者:山﨑紀雄)を設立しました。エコ・エナジー・ジャパンの総プロジェクトコストは約18億円で、2006年8月の商業運転を目指して産業廃棄物中間処理施設を建設しています。産業廃棄物を燃料とするリサイクル発電事業の本格参入は総合商社で初めてとなります。 エコ・エナジー・ジャパンでは、首都圏の産業廃棄物排出業者から廃棄物の処理を受託するとともに、焼却処理の際に発生する廃熱を利用した発電を行います。焼却処理能力は、民間で最大級となる一日あたり(24時間)96トンで、それに伴う発電能力は、1250キロワットです。発電する電力の約3分の2を電力会社などに売電し、焼却処理受託費用と合わせたエコ・エナジー・ジャパンの年間の売上は約10億円を予定しています。産業廃棄物を燃料とするため、環境の保全と資源の確保に貢献する設備となります。今後は首都圏のほかに、東北地方などでの展開も視野に入れています。 設備は、破砕施設と焼却・発電施設から構成されます。破砕施設は大型の廃棄物の前処理をするもので、一日あたり(8時間)廃プラスチック類を40トン以上、木くずを60トン以上処理することが可能です。焼却・発電施設では1000℃以上の高温で焼却が行われ、汚泥、動植物性残渣、動物性固形不要物、廃酸、廃アルカリ、廃油、廃プラスチック、紙くず、木くず、ゴムくず等、低カロリーから高カロリーの物まで幅広く焼却処理します。また、排気ガスは、高効率の廃熱ボイラーで余熱を回収した後、ダイオキシン類の再合成の抑止や除去を行った後に処理されるなど、環境に充分配慮した設備となっています。
by shosha-man
| 2006-08-12 20:30
| 双日
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