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2006年 10月 04日

英国アイスキャップ社(ICECAP)との温暖化ガス排出権取引について

この度、丸紅株式会社は英国の温暖化対策の総合ソリューション会社であるアイスキャップ社と、地球温暖化ガス排出権の購入等に関する包括的契約を締結しました。 また、同社から年間50万トンの排出権を購入します。

1:包括契約について:
アイスキャップ社との包括的契約は、単なる排出権売買にとどまらず、共同でCDM案件の開発、実施を行うことで、両社のシナジー効果を発揮し、案件開発・CER獲得のスピード、効率を上げることを目的としております。

契約書において、丸紅に期待されている役割としては、
-丸紅の持つ案件組成能力の活用
-事業に関わるリスクシェア
-投資を含む資金供与
-日本国内への販売
などがあげられ、アイスキャップ社の役割としては

-優良なCDM案件の開発
-低コストの排出権創出
などが期待されております。

また丸紅はアイスキャップ社の持つCDM案件に対する事業参入権を取得し、排出権を創出できることになります。

2:排出権の購入について:

今回の排出権の購入量は50万トン×5年間(2008年~2012年)の総量250万トンの予定で、これらの排出権は地域としては、南アフリカ、中国、インド等のCDM案件から取得したものです。 CDMのタイプとしては廃棄物埋め立て、し尿処理、炭鉱メタンなど多岐にわたっており、当社ポートフォリオ上もバランスの取れたものとなります。

さらに丸紅は包括契約締結を契機に、英国に欧州担当を配置し、排出権獲得において先行している欧州のCDM開発業者とのタイアップを強化し、情報収集にも力を入れるなど、取り組み体制を整えました。また、CDM案件組成についても中国、アジア中心に強化を図り、各営業部ならびに各国駐在員、専属の担当者も増強しております。

アイスキャップ概要:
所在地:英国、ロンドン
資本金:150千ポンド
主要株主:カンブリアエナジー、インベスティックバンク、レス・カーボン(ともに英国)など
設立年月:2004年2月

by shosha-man | 2006-10-04 20:45 | 丸紅


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