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2006年 10月 10日

米国メキシコ湾油・ガス田権益群取得の件

2006年2月24日

丸紅は、米国の中堅独立系石油開発企業であるパイオニア・ナチュラル・リソーシズ社(Pioneer Natural Resources Company、以下パイオニア社)との間で、同社の100%子会社であるパイオニア・ナチュラル・リソーシズUSA社(Pioneer Natural Resources USA Inc.)が米国メキシコ湾に保有する生産・開発・探鉱鉱区群の権益を取得する事につき、合意に達し、当社100%子会社である丸紅オフショア・プロダクション(Marubeni Offshore Production (USA) Inc.)とパイオニア・ナチュラル・リソーシズUSA社間で、本日(米国時間2月23日)権益売買契約を締結致しました。

本取引については、今後既存パートナーによる先買い権行使の確認、当局による認可など、権益売買契約諸条件の充足に向けた作業を行い、2006年3月下旬の手続完了を目指します。本件で先買い権が行使された場合、当該権益は当社の買収対象から外れると共に、応分の買収金額が減少しますので、最終買収金額は手続完了時に確定致します。なお、全ての権益につき当社の買収が可能となった場合、経済基準日である2006年1月1日からの調整を含めた実際の売買代金は、約11.5億ドル(=約1,360億円、1ドル=118円)注となります。

当社が買収を予定している鉱区群は6鉱区、97区画から構成されており、メキシコ湾沿岸に東西約900Kmにわたって分布しております。現在日量約3万バレル換算の原油および天然ガスの生産が行われており、また多数の開発鉱区と有望探鉱鉱区があり、当社は今後積極的にこれらの開発、探鉱作業を推進していきたいと考えております。今回の投資は米国メキシコ湾岸に位置する流動性の高い資産の取得である事に加え、当社のリスクリターンの基準を充分に上回る案件です。また投資資金も5年と言う非常に短い期間で回収される見込みです。

当社は、資源エネルギー分野における石油・ガス上流開発事業を重点事業と位置づけ、優良資産獲得に注力しております。英領北海、米国メキシコ湾、インド洋、カタール沖、において石油、ガスの権益を保有しており、これらの権益からは日量約5万バレル換算の原油および天然ガスが生産されています。今回の案件が加わることにより生産量は日量約8万バレルに増加します。またカタール、赤道ギニアにおいてLNGプロジェクトに参画しており、またサハリン石油ガス開発の株主として、サハリン1プロジェクトの推進にも当たっています。今後も引き続き、中東、アフリカ、南米なども含め、優良な生産権益、有望な開発・探鉱権益の確保に注力して行く方針です。

注)経済基準日である2006年1月1日時点での金額は約13億ドルです。経済基準日とは、この日以降3月下旬の手続き完了までの収入と支出を調整して最終的な売買代金を計算する基準の日です。調整の金額は約1.5億ドルですので、売買代金は約11.5億ドルを見込んでいます。

by shosha-man | 2006-10-10 20:58 | 丸紅


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