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2006年 11月 09日

チリのCDMプロジェクトから約200万トンの排出権を日本向け仲介

2004.08.24

三井物産株式会社は、2002年10月に大手排出権ブローカーの米国シーオーツーイー・ドットコム(CO2e.com)社に資本参加し、同社と共同で日本の排出権市場開拓を行ってきましたが、このたび、東京電力株式会社向けに排出権仲介を初めて成約しました。

今回、三井物産がCO2e.comと共同で仲介したのはCERと呼ばれる京都議定書適格の排出権 約200万二酸化炭素換算トンで、CERの企業間取引としては史上最大規模となります。同排出権はチリの大手総合食品メーカーであるアグロスーパー社が、自社の養豚場において発生する豚排泄物からのメタンガスを回収・燃焼・分解するプロジェクトから創出されるものです。アグロスーパー社が5基の最新式し尿処理設備を導入することによって2004年から2012年まで9年間にわたり年間約40万トンの温室効果ガスが削減され、地球温暖化防止に貢献します。同プロジェクトは既にチリ国政府からCDMプロジェクトとして承認されており、今後 日本国政府の承認を得た上で国際的な認定を受ける予定です。

CO2e.comは、同プロジェクトがCDMとして認定されるまでの一連の流れをサポートすると共に、創出される排出権を日本や欧米市場の排出権需要家に対してマーケティングしてきました。三井物産/CO2e.comは、今後も海外の温暖化防止プロジェクトを発掘し、そこから創出される排出権を日本企業に紹介していく予定で、京都議定書の発効や日本国内での地球温暖化問題に対する意識の高まりを睨んで排出権取引関連ビジネスを拡大していきます。三井物産とCO2e.comは、日本での合弁会社設立も予定しています。

また、三井物産は、これまで培ってきた海外ネットワークやプロジェクト推進ノウハウを活かして、今後 自ら積極的に温室効果ガス削減のプロジェクトを実施していく予定で、地球温暖化防止・社会貢献を目指すと共に、日本企業の排出権ニーズに応えていきます。

<CO2e.com社>
CO2e.com社は、排出権取引仲介大手で、ロンドン、トロント、ニューヨークに事務所があります。2002年に三井物産が同社に120万ドルを出資し、両社共同で日本・アジアにおける排出権市場の開拓を行なっています。

CER(Certified Emission Reduction)
京都議定書上のCDMプロジェクト(注4)から創出される排出権

by shosha-man | 2006-11-09 19:24 | 三井物産


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