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2006年 11月 30日

インドネシア養豚場糞尿貯蔵池からのメタンガス回収CDMについて

2006.07.13

弊社は、インドネシアで日本・インドネシア二国間政府の京都議定書のCDM(クリーン開発メカニズム)事業としては初となるメタンガス回収による温暖化ガス削減事業を行います。インドネシアのブラン島(シンガポールの沖合約25km)にて、インドネシアの養豚業者であるインドティルタスアカ社(PT. Indotirta Suaka)が所有する養豚場に閉鎖式糞尿浄化処理施設を導入することで糞尿貯蔵池から発生するメタンガスを回収した上で、燃焼させるもので、これにより取得できる排出権は二酸化炭素(CO2)換算で7年間に合計約120万トンを見込んでおります。

本件の推進にあたり、弊社は、インドティルタスアカ社と共に、同地に合弁会社アグログリーンアジア社(PT.Agro Green Asia)を今年8月に設立予定。資本金は3億円で、出資比率は三井物産/インドティルタスアカ社がともに50%の予定です。アグログリーンアジア社ではメタンガス回収・燃焼施設の運営、温暖化ガス削減のモニタリングおよび排出権クレジットの売却を行います。

弊社とインドティルタスアカ社はCDM事業に必要な日本・インドネシア両政府の承認を既に取得済であり、年内にはCER(CDMによる排出権クレジット)を取得し、弊社も出資する排出権仲介大手、米CO2 e.comなども活用し、日本、欧州の電力会社や鉄鋼メーカーなどCO2排出量の多い企業に売り込んでいく予定です。

三井物産は今後も地球環境改善に貢献するビジネスモデルである温暖化ガス削減事業に積極的に取り込んでいきます。

by shosha-man | 2006-11-30 20:10 | 三井物産


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