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2006年 05月 22日

インドへの道 商社の挑戦(5)

2006年8月25日  五十嵐貿易/ミセス向けでもアピール

五十嵐貿易のアパレルOEM(相手先ブランドによる生産)事業は年間17億円に上る。生産地は中国とタイが中心で、全体の70~80%を占める。残りは台湾やインドなどで、インドはこれまでヤング向け中心に年間2億円ほどだった。さらにミセス・キャリア向けでも07春夏物から、インド生産を本格化する。

7月には東京都内でミセス・キャリア向けに初の「インド展」を開催した。インド素材に加え、手刺しゅうなどインドの特徴であるハンドテクニックで差別化を図ることを重視。企画力を高めるためジュアンプロダクションサービスと連携して、中国縫製とは異なる魅力をアピールした。インド素材を国内縫製して小ロット対応するなど、国内外の生産拠点の組み合わせも重視している。
 
インド展は当初、30~40社の来場を見込んでいたが、約70数社から200人と、予想を大幅に上回る来場があった。このうち20件強の案件が進行中で、今月から来月にかけて10件前後の案件は具体化できると見込む。07春夏シーズンの売り上げ目標は2億円。スカートやブラウス向けを主力に、スパンコールや手刺しゅう、クロシェ(鈎針)などの人気が高かった。

インド縫製の成否は納期と品質管理がポイントになると見ている。発注先にインド縫製の長所と短所を十分に理解してもらうことを重視する。拙速を避け、少量でも成功事例を積み重ねていく方針だ。

欧米向け製品輸出の増加で、インドの品質レベルも向上している。インド企業の大半はまだ、小ロット・短納期で注文の多い日本への関心は低い。「優秀な現地企業をどれだけ押えられるかがカギを握る」と、五十嵐和夫社長は強調する。インドでの発注先は現在、デリーやジャイプール、ムンバイの企業5~6社が中心。今後さらに優秀なメーカーの確保に努める方針だ。

by shosha-man | 2006-05-22 13:05 | 商社業界


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