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2013年 04月 27日

【不祥事・三菱商事】カズノコ事件

かつて商社における水産事業は花形部門でした。しかしながら商売の特性上(獲れたり獲れなかったり)、相場に左右され、まさに「バクチ」ともいえる難しいビジネスです。

そんな中でも商社は「右から左へ」と流すだけの商売形態から、水産市場まで触手をのばし、リスクを背負って市場にも進出した経緯があります。市場操作を試みたこともあるようです。

そのようなことを背景にして、マスコミから商社悪玉論が浴びせられようになりました。
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【カズノコ倒産事件】
昭和40~50年代は、数の子は黄色いダイヤとも言われていました。

数の子は難しい商品で、消費者が求める歯応えのあるカズノコは春先の放卵寸前の「にしん」からしか採取が出来ません。一方で、実需は翌年の正月に極端に集中。商社は1年ちかく在庫を抱える必要があり、また為替変動のリスクが付きまとっていました。

昭和55年に「カズノコ倒産事件」というものが起きました。

これは三菱商事の子会社である「北商」という水産専門商社が、年末に向けて価格が上がるだろうと読み、親会社の三菱商事とともに数の子を買占め、在庫を余剰に持って、値段を釣り上げを図ったものです。

しかし、消費者の買い控えによって、北商は多額の負債を抱え倒産。。。三菱商事の水産部もダメージ大きく、北商の経営陣も背任罪に問われることになり、業界を震撼させました。

三菱商事も「共謀」していたとして、マスコミの手厳しい批判にさらされた。

懸命な事情説明はしながらも、社長声明の中で、加工業者への供給責任を重視したあまりに、「市場価格原理をこえ,最終消費者への配慮が欠けていた」ことを同社は認める形になりました。

by shosha-man | 2013-04-27 12:00 | 三菱商事


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