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2006年 05月 01日

商社不要論

所感:商社はITの発達により中抜きされ、衰退されていくと言われているが、商流からはずされない為に、日夜努力(バリューチェーンの強化)している。商社不要などと言っている人は時代おくれというか、勉強不足です。。

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●IT時代に商社は不要?それはド素人の発想だ
伊藤忠商事の丹羽宇一郎社長は、「世間で盛り上がっている『商社不要論』についてどう思うか」という記者の問いに対して、「短絡的な中抜き論は、ド素人の考えることであって、現実とは様相が異なる。日本の取引慣行には長い歴史がある。商品が品質的に保証され、安定した取引が続くことで、信頼関係が培われる。こうした信頼関係こそが重要なのであって、ロジスティクスを備えているかどうかは二の次のことだ。」(『週刊ダイヤモンド』(2000.7.8号))と答えています。

この主張、半分はその通りだと思いますが、半分は違うんじゃないかなという気がしています。

マーケティングの歴史を紐解いてみると、それが生産と消費の懸隔(ギャップ)をいかにして埋めるかの闘いであったかがわかります。そして、基本的には生産と消費の距離をいかに近づけるかが検討されてきました。その時代、その場所において使用可能な技術を用いて、最も効率的かつ効果的に生産と消費の間を繋いできたのです。大きな流れは、ダイレクトマーケティングにあります。生産と消費がダイレクトに繋がることで大幅なコストダウンが図られたり、消費の要求するモノが供給されたりすると考えられてきたからです。そういう流れは途絶えることなく流れていますし、今後も止むことはないでしょう。その意味では、「中抜き論」の指摘はもっともなのです。

がしかし、中抜き論の中には商社や卸売業者の機能を見誤ったままで展開されたものがあります。商社や卸売業者はただ単にモノを右から左に動かしてその口銭を稼いでいるビジネスではないのです。ただ単にモノを動かして儲けているだけの企業なら、それは流通において不要なだけです。なくなってくれた方がコストダウンに繋がりますし、事実今までもそういう試みが様々な分野で行われてきました。

しかし、「信用」という名で呼ばれていますけれども、噛み砕いて言うならば「目利き」や「見立て」というサービスや、「リスクヘッジ」というサービスを提供してきたのです。ITの時代になっ
てそれが一気にいらなくなるということはないでしょう。

むしろ、企業間の取引においては、ますますそれらが必要になるかもしれません。それが証拠に認証サービスが立ち上がってきているではないですか。

ただ、商社や卸売業者の商いが変革を求められているのは間違いありません。商いを繋いで口銭を取るだけの商売では存続し得ないのは間違いありません。では、どのような商売をしたら良いのでしょうか。私は商社の競争相手は経営コンサルタントだと思っています。それも経営戦略の立案に強いところです。

ソース:ビジネス誌斜め読み 第113号 2000.7.7 (FRI)

by shosha-man | 2006-05-01 18:14 | 商社業界


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