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2006年 05月 25日

インドへの道 商社の挑戦(8)

2006年8月31日 (木曜日)  住金物産/百貨店アパレル向け拡大
 
住金物産のインド縫製は量販店向け主力に、昨年実績で年間10億円(小売価格ベースで60億~70億円)だ。今年度は百貨店アパレルからの受注を拡大し、2割増を達成する計画で、早期に20億~30億円に拡大させる考え。

同社は、欧米向け輸出で実績のある現地の優良企業との連携を積極的に進めている。開発営業室インドチームは現在5人だが、社内各部にインド担当がいるため、合計では7~8人の体制。インドに現地オフィスは設けていないが、現地では専従スタッフ7~8人が管理業務を行っている。

昨年は婦人向けを主力に伸ばした。この結果、全体の7割が婦人、3割が紳士向けだ。量販店向けが全体の8割、高級ゾーンは残り2割。高額品は従来、生地輸出が多かったが、現地縫製を綿中心に増やしており、全体の8割が二次製品輸出になった。

現地有力企業との提携では07春夏物から、インド最大級の縫製企業である「オリエントクラフト」(デリー)ほかと取り組んでいる。オリエントクラフトは全量輸出向けで、年間1500万点を生産する。ニットと布帛の比率は50%ずつ。受注先はGAPやリズ・クレイボーンなど大手の国際的ブランドが並ぶ。日本へは過去に若干輸出したことがあるが、近年は全く行っていなかった。住金物産との連携により日本向けに、シーズン当たり3万~5万点規模からスタートする。

このほかの主要連携先としては、紡績から縫製まで一貫でニット製品を生産するマラル(ムンバイ)、プリント中心のソマーニ(ジャイプール)、シャツアパレルのデビ(チェンナイ)、大手縫製メーカーのガンガ(デリー)、手刺しゅうのアクセサリー・雑貨メーカーであるアナエミカ(同)、アルマーニなど有名ブランド向けに生産しているレザーメーカーのシュープリーム(バンガロール)など。

また、黄金の輝きを放つ「ムガシルク」を中国生産で、07春夏物から展開する。野蚕糸のため、糸の太さが均一でなく、自動機では編み立てできない。このため、中国の手横と棒針による手編みで製品化する。3~5ゲージの太番手は日本でも生産する。

インド独自の素材としてはこのほか、グジャラート州西部にある「カッチ」の手刺しゅう、「カーディー」の手紡ぎ・手織りの綿織物、「ラダック」のパシュミーナなど。

ソース:繊維news

by shosha-man | 2006-05-25 13:10 | 商社業界


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